こんにちは。さいたまのたぬきです。

今日の育児書は

タイトル・・・「 わたしの絵本体験 」

作者・・・「 松居 友 」

出版社「 教文館 」

画像楽天さんより


<<どんな絵本?>>
著者は有名な編集者「松居直」さんのお子さん。
その著者が、子供のころの絵本の思い出
絵本とは何か、絵本をめぐる環境について
語っていきます。

アイヌの昔語りをするおばあさんの涙を
取り上げここから
絵本の持つ役割を子供にとって
そして大人にとっても
大事なものであると、
解き明かして行きます。

<< 感 想 >>

アイヌのおばあさんが語るお話を取り上げ
自分がたくさん読んでもらった絵本のことを語る。

前半部分の子供時代に体験したことが
後世の自分に与えた影響を書いているのですが、

優れた絵本に出会えたことは

「人生の航海術を伝えて灯台の火をともしたようなものだ」

と語っています。

楽しい絵本とちょっと深い絵本(松居さんのいうところの上級絵本)
の違いをブドウ(それも山葡萄)とブドウのお菓子にたとえて
何が違うのかをわかりやすくまとめています。

この部分だけ読むのでもこの本の価値は
十分ではないかという表現です。

できれば直接読んでいただきたいのですが、
自分なりにまとめると、

確かに甘いお菓子は(軽い絵本)は子供が大好きだし
たまにはいいものである。

だが本物のブドウと比べればその栄養や
身になる比はくらべものにはならない。

さらに言うならば、
わざわざ家族で摘みに行く山葡萄ならば
(しっかりした絵本を読み聞かせすることは)
酸っぱく必ずしも甘くはないが
前の日の準備から摘み取り家族で食べるという
深い思い出となる。

こういった絵本を肌をくっつけあい
読み聞かせたならばそれは大いに生きる力に
なるだろうと松居さんは言います。

とにかくつい楽しい絵本を選んでしまいがちなかたに、

また子供の絵本に
つらい話や死を扱った話は向かないと思っている方に
一読していただきたい本。

自分が体験した絵本の世界のことを
本当に伝えたいのだなぁと思うえる文章です。

どういう絵本が良いのか?
お子さんに絵本を読みたいのだけどどうしたらいいの?

と思っている方にもおすすめします。

これだけは特に伝えたいと思ったのは、
いい絵本を読んだときに
つい感想を聞きたくなってしまいますが、

けして

「どこに感動した?」

などと聞かないでくださいというフレーズ。

自分が好きな絵本ほど
ついそういうことを聞いてしまいがちですが
実はこのとき子供の中では
その絵本の余韻の世界の中にいるようです。

その余韻は山にしみ込んだ水がやがて湧き出すように
子供に影響を与えるそうです。

改めて絵本について考えることができるいい本でした。

<<詳細や他の方の感想はこちらから>>
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